【ラブコメ界のイグノーベル賞?!】打ち切り漫画レビュー「腹ペコのマリー」

打ち切り漫画レビュー「腹ペコのマリー」【ラブコメ界のイグノーベル賞?!】

みなさんこんにちは 漫画チャンネルのまんちゃん です。

はい、本日紹介する漫画は「腹ぺこのマリー」になります。
今回紹介する漫画はラブコメ界の新発明といわれる作品ですので、お楽しみに。
田村隆平先生によって、週刊少年ジャンプで2017年13号から46号まで連載されていました。
前作べるぜバブの連載終了から3年を経て連載された本作。
果たして何故打ち切られてしまったのでしょうか?

作品情報

作者

田村隆平

掲載誌

週刊少年ジャンプ
2017年13号 – 46号

あらすじ

主人公の実らぬ恋・・・

道教の寺に住むタイガは隣の教会の・娘アンナに初めて会って以来6年間、実らぬ恋をしています。

なぜかと言うと、お互いの家の宗教観の違いからタイガの祖母とアンナの父親が鬼のように仲が悪いからです。
タイガは祖母より、アンナに会うことも禁じられているため6年間まともに会話すらできていないのでした。
いずれ告白を…と思っていながらも実行に移せず高校生活を過ごしていたタイガは、ある日河原の土手で降霊術に勤しむアンナを目撃します。

え、え?なんて?

降霊術です。
何か霊的なものを現世に召喚する的なやつです。
随分見晴らしのいいところでやってたくせにどうやら人には見せては行けない禁術だったようで、アンナは「見られたからには最後まで付き合ってもらう」とタイガを教会へ連れていきます。

秘密の儀式が始まる

タイガはアンナがまさかの霊とか降ろしたい系の女子ということに若干戸惑いながらも、アンナと接点が出来たことに浮かれながら教会へ付いていきます。
すると、アンナの父より、ある儀式の生贄になってもらうと告げられるのです。
その儀式とは、フランス王朝の最後の王女マリー・テレーズ降臨の儀式でした。

マリーテレーズとは「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」でお馴染みのマリーアントワネットの実の娘で、歴史上実在する人物だよ!

説明どうも。

で、体を縄で縛られているため言いなりになるしかないタイガ。
儀式開始の時刻まではアンナと2人きりとなります。
そこでタイガは、これから生贄になるという状態なのに「それでもアンナと喋ることが出来て嬉しい」と言うのです。
「え?」と動揺するアンナの言葉を遮りタイガは続けます。
「なぜならアンナを初めて見た時から好きだから」と。

突然の告白からのーー?!

ジャンプのラブコメ主人公らしからぬ男らしさを見せるタイガ。
そして突然の告白を受けアンナの頬が赤らんだ瞬間…特大の雷がタイガに落ちてくるのでした…
そして、雷によって穿たれた床から這いつくばって出てきたのは…王女・マリーテレーズだったのです。
全身フリフリのドレスを着て、どう考えてもタイガとは違う容姿なのですが、自分の名前を聞かれ「美女木タイガ」と答えるのでした。
はたして、タイガの身に何が?落雷のせいで女の子になってしまったのか?というかタイガの恋の行方はどうなってしまうのかーーー?!
という物語です。

俺があいつで、あいつが俺で?!
稀によくある性転換モノのラブコメなのかな?
別に新発明ってほどでもないと思うけど…

打ち切り理由

いや、そういう性転換モノって大抵ヒロインと入れ替わるじゃ無いですか、それがこの腹ペコのマリーは主人公のタイガが歴史上の人物であるマリー・テレーズと入れ替わるんですよ。
あと普通は男と女、二つの体の精神だけが入れ替わるのですが、この漫画では一つの体に二つの精神が入っていて、精神が入れ替わるたびに外見も変わるんです。
しかもタイガの精神のときにはマリーの外見になって、マリーの精神のときにはタイガの外見になるというあべこべ具合です。

そしてこの設定の複雑さが主な打ち切り理由と言えるでしょう。

アイツがオレで、オレは?!設定が複雑!!

この設定ですが、ホントにややこしいんです。
改めて説明しますが、一つの体で二つの精神と二つの体を持っています。
そして精神と体の入れ替わりは、マリーが空腹状態になると、タイガの外見・マリーの精神になります。
その逆で空腹が満たされるとマリーの外見・タイガの精神になります。

しかし、この作品のアイデンティであるであるこの設定ですが、2巻に入って早々に亡き者にされてしまいます。
なんとタイガの精神を人形に移し、マリーの精神をマリーの肉体に宿すということをしてしまうんです。

やはりわかりづらいこの設定は読者からの評判もよく無かったのでしょうか。
設定を多少わかりやすくするためか、アイディアの良し悪しは置いておいて、この漫画のアイデンティである外見入れ替わりの設定を捨て去ってしまうのです。
そして2巻半ばからはマリーがアンナの通う学園に一緒に通い始め、マリーはある男子に惚れられてしまうという、もはやタイガの恋愛模様など関係ない、別のラブコメ漫画になってしまいます。

もはや別の漫画?

学園編では、マリーが学園の権力者であるリリスといざこざを起こしてしまいます。
その決着はゲームでつけ、勝ったほうが学園の女王になるという戦いが始まります。

で、そのゲームとはケイドロ、とは名ばかりの結局相手を倒し尽くした方が勝ちというバトルロワイヤルです。
で、そのバトルロワイヤルの最後、またやっちゃいけない展開へと発展します。

マリーの謎の力により、タイガがタイガの肉体のまま復活するのです。

完全に迷走する

これでマリーとタイガが完全に分離した形で存在してしまうので完全にこの漫画のアイデンティティはなくなりましたね。
そしてタイガは迫り来る敵たちを倒し尽くすのですが、その際こんなセリフを吐きます。
「ずいぶん前から読者置いてけぼりじゃねーか」
「これはオレの恋の物語なんだよ」
「脱線もテコ入れも俺が許さねえ」
とのことです。
青いのも感じていたように「これなんの漫画だったっけ」というのは作者も自覚していたのでしょうね。
このように迷走に迷走を重ね、何とか軌道修正しようと、この学園バトルロワイヤル展開の後はタイガとアンナの恋愛模様に戻ります。
しかし離れた読者が戻ってくることはなく、打ち切りとなってしまうのでした。

最後は?

最後は、さらにややこしく「マリー」が「タイガ」を好きになるというとってつけたような展開になります。
タイガへの恋心を自覚したマリーは、タイガとアンナの恋路を邪魔しないようにと、二人の元を離れます。
その後は、マリーの母親であるマリーアントワネットが復活したり、ゴーストバスターズが始まって、タイガが刺されたりと大変な事態になるのですが、最後はみんな復活してハッピーエンドです。

まとめ

序盤の設定の意外さはラブコメ界の新発明かと思ったのですが、その設定のややこしさに読者がついていけないどころか、設定を考えた作者までさじを投げる結末へとなってしまいました。
また、マリーを派手に描くあまり、正ヒロインであるはずのアンナが地味に描かれてしまったのも残念です。
企画段階で設定が破綻しそうなことはわかりそうなものですが、意外と勢いで連載開始されたりするものなんですかね。
あとがきでは田村先生自ら「かなりとっちらかった内容になってしまった」と書いていて、それをキャラにツッコませないと気が収まらないくらいだったようですね。

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