【マイナースポーツ漫画の宿命?!】打ち切り漫画レビュー「クロス・マネジ」

みなさんこんにちは 漫画チャンネルのまんちゃん です。

本日は以前の動画で視聴者様よりリクエストいただいてた、クロスマネジをご紹介します。

作品情報

作者

KAITO

掲載誌

週刊少年ジャンプ
2012年42号から2013年34号

あらすじ

冒頭

主人公は自らのことを、あんのないあんパン、炭酸の抜けたコーラ、羽のついたカヌーよ、と揶揄する男子高校生・櫻井玄晢。彼は元々サッカーに打ち込んでいたのですが、怪我が原因で引退を余儀なくされ、やることもなく様々な部活に入っては、自分が好きになれることを探す毎日でした。

そんな日々を一月も過ごしたある日、下校中だった彼は高架下で、一人実況中継をしながら棒を振り回し玉転がしに興じる女に出会います。

ヒロインとの出会い

本作のヒロインとなる豊口深空。

彼女が棒を振り回して何をしていたのかというと、ラクロスというスポーツの練習でした。

そう、本作は、まだまだメジャースポーツに比べてマイナーであるラクロスという競技を題材とした、ジャンプでたまに連載されるマイナースポーツ漫画枠の一つなのです。

櫻井とミソラは、ミソラの放ったボールにぶつかったことをきっかけに接点を持つことになるのですが、「スポーツは下手でも本気でやっていると楽しい」というミソラに対して「そんなのはお遊びだ」と言い返してしまい、二人の関係は険悪になります。

マネージャーへの道

櫻井は、下校中に度々懸命に練習するミソラを見て、徐々に彼女に興味を持ち始めていきます。その後も櫻井は何度か高架下で練習するミソラを見かけていたのですが、ある雨の日、足をひねり倒れるミソラを見つけ、彼女にかけよります。

この程度の怪我は大したことない、というミソラですが、それに対して櫻井は、自身がケガでサッカーを辞めざるを得なかったことと重ね合わせてか、いつ足をとられるかもわからないような、足場の悪い場所で無闇に練習していることを責めます。

すると、じゃあどうしたらいいの、と顔を曇らせるミソラ。彼女自身も、正しいことをしているとは思っていなかったのですが、かといってどうしたら上手くなるのかもわからず闇雲に練習をしていただけだったのです。

そこで、櫻井は持ち前の運動神経からなのか、観察眼がいいのか、ラケットを拾い、的に向けて正確にボールを放ち始めます。その上、ミソラへの指導まで行い、ミソラは今までうまく放ることすらできなかったボールを的に当てることができるようになるのでした。

それに感動したミソラは櫻井をラクロス部のマネージャーとして勧誘します。

ここから怪我をしてスポーツができなくなり、自分のやりたいことを見失っていた主人公の、マネージャーとしての物語が始まるのです。

というのがあらすじになります。

ラクロスっていうスポーツ自体が珍しい題材だけど、更に珍しいのは主人公がプレーヤーじゃなくてマネージャーとしてスポーツに関わっていくっていうところだよね。

ここから、ヘタクソなヒロイン・ミソラや、部員たちを育て上げていくという他のスポーツ漫画とは違う視点での展開を見せてくれるんじゃないかな。

打ち切り理由

主人公がマネージャーとして物語に関わっていくという異色のスポーツものなのですが、残念ながら志半ばで打ち切られてしまいます。

最後まで読んだ私の思う打ち切り原因は、例によって3つあります。

・キャラが「個性的すぎる」

・スポーツものなのか?恋愛ものなのか?!

・やっぱりマイナーすぎる!

というところですね。一つずつ説明していきますね。

キャラデザが個性的すぎる

こちらですが、まずは女子部員たちをご覧ください。

どうですか、エリザベスみたいな女子部員や、地獄のミサワに出てきそうだったり、黒ギャルだったりという個性的すぎるキャラクターが混ざっているんですよね。

こういったキャラクターが体格を活かしたプレイスタイルだったりを見せてくれるならまだ納得感はあるのですが、特に意味もなくこの外見だったりするんですよ。

アイシールド21の栗田とか、どう考えても異常な大きさですが、体格を活かしてプレイをするので納得感があるじゃないですか?

ですけど、クロスマネジのこういうキワモノキャラたちは、ただ意味もなくこんな外見なんですよね。なので、試合中とかシリアスな展開のとき、コマに映るたびに緊張感が緩んでしまうんですよ。

あと、作画って意味では、唐突に主人公たちが賢者タイムに入るのでその時の作画に違和感を覚える人もいたかも。

せっかく女だらけのラクロス部員たちなのですから可愛く描いて欲しかったですね。あとプラスチック姉さんに出てきそうな双子は好きです。

あとあと余談ですが、キャラクター全員に声優の名前が入っています。

スポーツものなのか?恋愛ものなのか?

この比率に関しては永遠のテーマとなるところだと思うんですが、ラクロスという競技上、女の子ばっかなので、割と序盤から惚れた腫れただのが絡んできて、恋愛要素多めなんですよね。

ラクロスというマイナースポーツだからこそ、スポーツの説明などに注力してほしかったかなと。

ここは好みの分かれるところだと思いますが、主人公男子のマッチョな外見・精神を排して、メガネな草食系の恋愛に絡まなそうな頭脳系キャラとしてマネージャーに起用して、随所でラクロスの説明をさせる便利キャラとしていれば、もう少しラクロスの魅力が伝わりやすかったかなと個人的には思いました。

やっぱりマイナーすぎる

これですが、やっぱりラクロスはマイナー過ぎるぜ。正直試合などは見ていても何をやっているのかちんぷんかんぷんでした。ネットにボールを入れたら点が入るのはわかるのですが、色々と小難しいルール説明を挟むのであれば、これいっそ女子サッカー部でよくね?と思ってしまいました。

やはり、ある程度ルールなどが共通認識としてあるメジャースポーツは漫画として強いのを改めて感じましたね。

 

結論、(外見的にも)普通の女子高生たちが集う弱小サッカー部の女子部員たちが、恋愛など差し置いて、スポーツまっしぐらとなるスポ根作品であればよかった。と思います。

最後は?

終盤は、夏の大会で決勝トーナメントに出場できるまでに部員たちも成長して、数々の大会で優勝を勝ち取っている最強の高校と試合することになります。

試合中にヒロインの怪我というスラムダンク展開を挟みつつも強豪相手に1点をもぎ取り、弱小高校として一矢報います。最終的には負けてしまうのですが、全員全力を出し切った結果に満足し、夏の大会は終わりを迎えます。

そして最終話、秋大会でのリベンジマッチのため競技場に集まった部員や関係者たち。

最後はミソラの「今、楽しい?」という問いかけに対し、櫻井は最高の笑顔で答えるのでした。

はい、その後の試合結果やまだ見ぬ強豪校たちとの戦いなど気になるところもありますが、清々しい終わり方だったと思います。

何より、1話冒頭で自らをあんのないあんパンと称しながら映し出された空っぽの部屋に、最後にはぎっしりと「今自分が好きなこと」が詰め込まれている演出は超絶グッドですね。

まとめ

紹介した打ち切り漫画の中では一番「ドラマ」がありましたね。主人公や登場人物たちの葛藤から成長までを、打ち切りながらも一通り描けていたと思います。

ただもうちょっと人気が出る要素があれば…やっぱりキャラクターは大事だなあ..

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